环球快资讯:「ゆれる」TK 第一章 第三节 感電

感電


(资料图)

触动

干燥的风摇曳着缤纷树林,我们集合在略感寒意的体育馆里。在闪烁微妙光泽的地面上,声音也变得生冷,令人难以忍受。

那天,我们中学举行了文化节。正确来说是文化节好呢,还是学生会长会演奏节目的谜一般的活动好呢,总让人有种模糊感。在平时校长严肃发言的讲台上,学生会长的乐队进行了演奏,并传来劈开空气的刺耳声响——一种从未听过的电子噪音在体育馆里发出。

他们演奏的是校歌。就像没有人会在意校歌好听与否,我对那首歌本身也未抱有任何感情,然而电吉他的声音却深深地吸引了我。当时连原声吉他都没能熟练的我,第一次听到电吉他,给我留下了不同于“憧憬”的“违和感”。这种身临其境的音乐体验,较之录音带或者CD所能带来的失真效果要更为强烈。

对中学体育馆上听到的演奏有所触动,这并不是什么稀奇的事情。对我来说,这样的瞬间有很多。

那音乐就像是凛冽的阵雨一般,初听时或许难以理解,甚至被认为独特奇异,但我很珍惜那种被亲密的和流行的东西吸引的时刻。即便经历了各种事情,我仍珍视那个和音乐邂逅并感动的瞬间。创作上的独特是很重要的,但在那之前,我会一直考虑着“听众与我的音乐相遇的时候,他们能否回想起被它吸引时的触动。”

回到教室,我们聊起了学长的话题,像是在校歌演奏结束后多次演奏奥田民生[1]的「イージュー★ライダー(easy★rider)」,并且中途开始喊起了“easy”。在所有人对各种小事进行笑谈的时候,谁也无法察觉的革命在我心中渐渐形成。

[1]:奥田民生,日本音乐家、创作歌手、吉他手、音乐制作人。摇滚乐队UNICORN的成员。

以下为日文原文:

感電

乾いた風が色めいた木々を揺らす中、少し肌寒さを感じる体育館に、僕たちは集められていた。妙な艶感のある床の上、硬質な響きに包み込まれる苦手な場所だ。

その日、僕の中学校では文化祭が催されていた。いや、正確にはあれが文化祭だったのか、生徒会長が演奏するというプログラムが組み込まれた謎の催しだったのか、記憶が曖昧な一日。普段は校長先生が真面目な話をする壇上で、生徒会長を擁するバンドが演奏を始めると、空気を切り裂くキーンとした音――今までに聞いたことのないエレクトリックな騒音が、体育館中に発せられていた。

演奏されていたのは校歌だった。校歌が好きだとか嫌いだとか言う人がほとんどいないように、音楽自体にはなんの感情も抱かなかったが、僕はエレキギターから生まれる音に耳を奪われた。まだ、アコースティックギターすらろくに弾いたことのない頃、初めて耳にしたエレキギターの音は、僕の心に「憧れ」とはまた違う「違和感」を残した。空気が震えて鼓膜を振動させるあの経験は、テープやCDでどれだけ聞いているディストーションよりもひずんで聞こえた。

通っている中学校の体育館で演奏されたライブに何かしらの衝撃を受けるなんて、どこにでもある話。僕にはそんな瞬間がたくさんある。

凛として時雨のように、一聴して難しく聞こえる音楽をやっているからか、あまり普通なものには何も感じないと思われているかもしれないが、この身近なものや大衆的なものに心を奪われる瞬間を、僕は今でも大事にしている。自分がその中で音楽に出会えて感動したあの感覚を、どれだけの経験を経ても大事にしている。クリエイティブにおいて、唯一無二であることも大切だけど、その先に、聴いてくれる人たちが「僕の音楽と出会ったあの日、あの瞬間の、自分がいたときを振り返ってくれるのかどうか」をいつも考えている。

クラスに戻った僕たちは、先輩たちが校歌の後に何度も奥田民生さんの「イージュー★ライダー」を演奏していたことと、途中から「イージュー」と呼びだした話題で持ち切りになっていた。なんでもないことが笑い話になるあの頃、僕の中には誰にも見えない革命が余韻を残していた。